「なかなか消えない黒ずみをどうにかしたいけれど、美容皮膚科での治療はたくさんあって、どれを選べばいいのか分からない…」そんなお悩みをお持ちではありませんか?
特に、黒ずみ治療としてよく耳にする「レーザー治療」と「ピーリング治療」は、どちらを選べば効果的なのか迷ってしまう方も多いかと思います。
こちらでは、気になる黒ずみを改善したい方に、日本国内で広く行われている「レーザートーニング」と「ケミカルピーリング」について、それぞれの治療が持つ「効果」「痛み」「ダウンタイム」「費用」をお伝えいたします。
どの黒ずみ治療をするか決定する際のご参考にして頂けますと幸いです。
レーザートーニングとケミカルピーリングの違い
黒ずみ治療として人気の高いレーザートーニングとケミカルピーリングは、それぞれ異なるアプローチで肌の悩みに働きかけます。
どちらの施術が自分の肌に適しているかを見極めるために、まずはそれぞれの基本的な違いを理解することが重要です。
作用機序・ダウンタイム・料金の対比表
レーザートーニングとケミカルピーリングの主な特徴を以下の表にまとめました。
| 比較項目 | レーザートーニング | ケミカルピーリング |
|---|---|---|
| 作用機序 | 低出力のレーザー光を広範囲に照射し、メラニン色素を徐々に破壊します。 | 酸性の薬剤を塗布し、古い角質層を剥がして肌のターンオーバーを促進します。 |
| 主な対象 | 肝斑、シミ、そばかす、炎症後色素沈着、毛穴の開き、くすみ | ニキビ、ニキビ跡、毛穴の黒ずみ、角質肥厚によるくすみ、肌のざらつき |
| 痛み | 輪ゴムで軽く弾かれるような感覚。麻酔なしで施術可能な場合が多いです。 | ピリピリとした刺激感や熱感があります。薬剤の種類や濃度により異なります。 |
| ダウンタイム | ほとんどありません。ごく稀に赤みや軽い腫れが数時間から数日程度生じることがあります。 | 数日間の赤み、乾燥、皮むけが生じることがあります。一時的にニキビが悪化する場合もあります。 |
| 施術頻度 | 2~4週間に1回程度。複数回の継続的な施術が推奨されます。 | 2~4週間に1回程度。肌の状態に合わせて複数回の施術が必要です。 |
| 料金(1回あたり目安) | 5,000円~30,000円程度(施術範囲やクリニックにより変動) | 5,000円~15,000円程度(使用する薬剤や濃度により変動) |
レーザートーニングの詳細
レーザートーニングは、特に肝斑の治療に効果的とされ、多くの美容クリニックで導入されている施術です。低出力のレーザーを均一に照射することで、肌への負担を抑えながらメラニン色素にアプローチします。
メラニンを破壊する仕組み
レーザートーニングは、QスイッチYAGレーザーという種類のレーザー機器を使用することが一般的です。
このレーザーは、特定の波長(1064nm)の光を非常に短いパルス幅で照射します。
この光は、肌の深部にあるメラニン色素に選択的に吸収され、熱エネルギーに変換されます。
瞬間的に発生する熱によってメラニン色素が微細に粉砕され、その後、体内のマクロファージ(貪食細胞)によって体外へ排出されることで、黒ずみが徐々に薄くなっていきます。
従来のレーザー治療と異なり、低出力で広範囲に照射するため、メラノサイト(メラニンを生成する細胞)を刺激しにくく、肝斑の悪化リスクを抑えながら治療を進められるのが特徴です。
痛みとダウンタイムの実際
レーザートーニングの施術中の痛みは、「輪ゴムで軽く弾かれるような感覚」と表現されることが多く、一般的に我慢できる程度のものです。
麻酔なしで施術を受ける方がほとんどですが、痛みに敏感な方には麻酔クリームを使用することもあります。
施術直後には、ごく軽い赤みやほてりを感じることがありますが、数時間から半日程度で落ち着くことがほとんどです。
まれに軽い腫れが生じることもありますが、メイクでカバーできる程度で、日常生活に支障をきたすダウンタイムはほとんどありません。
施術後は肌が一時的に乾燥しやすくなるため、十分な保湿と紫外線対策がとても大切です。
ケミカルピーリングの詳細
ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を用いて肌表面の古い角質を除去し、肌の再生を促す治療法です。
ニキビや毛穴の黒ずみ、肌のざらつきなど、幅広い肌悩みに対応します。
角質を剥離しターンオーバーを促す仕組み
ケミカルピーリングでは、グリコール酸やサリチル酸などの酸性の薬剤を肌に塗布します。
これらの薬剤が、肌表面に蓄積された古い角質同士の結合を緩め、剥がれやすくすることで、自然なターンオーバー(肌の新陳代謝)を促進します。
古い角質が除去されることで、毛穴の詰まりが解消され、ニキビの改善や予防につながります。
また、肌の奥で新しい細胞が生成されるサイクルが早まるため、肌全体のくすみ改善、肌のトーンアップ、化粧品の浸透力向上などの効果が期待できます。
肌の再生が促されることで、ニキビ跡の改善にも効果があります。
薬剤の種類(サリチル酸・グリコール酸)と強さ
ケミカルピーリングに使用される薬剤にはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
代表的なものとして、サリチル酸マクロゴールとグリコール酸等があります。
- サリチル酸マクロゴール: 油溶性の酸であり、主に毛穴の奥深くに入り込み、皮脂腺に作用してニキビや毛穴の詰まりに効果を発揮します。
角質層の表面にのみ作用し、肌の深部への刺激が少ないため、赤みや刺激感が比較的少なく、敏感肌の方にも使用しやすいとされています。 - グリコール酸: 水溶性の酸であり、肌の表面から均一に浸透し、古い角質を剥離することでターンオーバーを促進します。
くすみや小じわ、肌のざらつきの改善に効果的です。濃度によって作用の強さが異なり、医師が肌の状態に合わせて適切な濃度を選定します。
これらの薬剤の濃度や塗布時間は、患者様の肌質、肌悩み、治療目標に応じて医師が調整します。
初めてのピーリングでは低濃度のものから始め、肌の反応を見ながら徐々に濃度を上げていくのが一般的です。
結論:あなたの黒ずみにはどっち?
レーザートーニングとケミカルピーリングは、それぞれ得意とする黒ずみの種類が異なります。
ご自身の黒ずみの原因や状態を理解し、適切な治療法を選択することが大切です。
深い層の色素沈着ならレーザー
もしあなたの黒ずみが、シミ、肝斑、そばかす、あるいは炎症後色素沈着といった、肌の比較的深い層にメラニン色素が蓄積しているタイプであれば、レーザートーニングが適している可能性が高いです。
レーザー光がメラニン色素を直接破壊することで、根本的な改善を目指せます。特に、肝斑のように刺激に弱い色素沈着には、低出力で均一に照射できるレーザートーニングが有効とされています。
医師による診断で、色素沈着の深さや種類を正確に把握することが重要です。
角質肥厚によるくすみならピーリング
一方、黒ずみが肌の表面的な角質肥厚や毛穴の詰まり、ニキビ、肌のざらつきによるくすみが主な原因であれば、ケミカルピーリングが効果的です。
ケミカルピーリングは古い角質を除去し、肌のターンオーバーを正常化することで、肌全体のトーンアップや滑らかな肌質への改善を促します。
毛穴の詰まりが原因の黒ずみや、ニキビの改善にも高い効果を発揮します。
どちらの施術が適しているかは、専門の医師に相談し、肌の状態を診てもらうことが最も確実な方法です。
適切な施術との出会いが、肌だけでなく気持ちまで前向きに整えてくれるはずです。


コメント